施術を受ける前に、知っていただきたいこと
PCRTは、
身体が覚えた症状を
誤作動しないように整えていく施術です。
症状がある場所だけを見るのではなく、症状が繰り返されるときの身体の働きと、無意識に結びついた反応を一緒に確認します。聞き慣れない施術だからこそ、何をするのかを順番にご説明します。
PCRT=心身条件反射療法(Psychosomatic Conditioned Reflex Therapy)
最初に知っていただきたい3つのこと
強く押したり、ボキボキしません。
呼吸に合わせた軽い振動刺激を用います。
症状を「気のせい」と扱いません。
感じている症状は、ご本人にとって実際のものです。
話せる範囲で進めます。
無理に過去を話したり、前向きに考えたりする必要はありません。
施術者が答えを決めつけるのではなく、
身体の反応を確認しながら、一緒に原因をさがし身体を整えていきます。
WHAT IS PCRT?
PCRTとは?
正式名称は「心身条件反射療法」です。
PCRTでは、繰り返す症状の一部には、身体が無意識に覚えた反応のパターンが関係していると考えます。
ひとことで言うと
症状が繰り返される「条件」を見つけ、身体の反応を整えていく施術
身体の状態だけでなく、場所、予定、過去の経験、そのときに浮かぶ考えや感情など、症状と一緒に反応している条件を確認します。
心と身体を別々にせず、ひとつの反応として見ることがPCRTの特徴です。
敏感になった警報装置を想像してください
警報装置は身を守るために必要です。しかし、一度強く反応した経験が残ると、似た場面で必要以上に警報が鳴ることがあります。
PCRTでは、このようにある条件と身体の反応が結びつき、繰り返される状態を分かりやすく「身体が覚えた反応」と表現します。
LEARNED RESPONSE
なぜ、同じ症状が繰り返されるのでしょう?
意識では「大丈夫」と思っていても、身体は以前の経験や似た状況に自動的に反応することがあります。
その流れを4つに分けると、次のように考えられます。
01
きっかけが起こる
場所、感覚、言葉、感情、記憶などに触れる。。

02
身体が反応する
緊張、痛み、尿意などの身体で感じる症状が現れる。

03
同じ場面で不安を強く感じる
「また起きるかも」という不安が注意を身体へ向け、症状を引き起こす。

04
不安と症状が結びついて記憶
次に似た場面でも、記憶された症状が無意識に現れてしまう。

PCRTでいう「誤作動記憶」とは、壊れた脳や間違った人格を意味する言葉ではありません。
自分の意思とは関係なく繰り返される、無意識の反応パターンを表す専門用語です。
MIND & BODY
気持ちだけでなく、「自分の中の当たり前」も手がかりになります
ストレスというと、つらい出来事や強い不安だけを想像しがちです。実際には、自分では自然だと思っている考え方や、大切にしていることが、知らないうちに身体の緊張と結びついている場合があります。
EXPECTATION
「こうしなければ」と力が入る
失敗してはいけない、迷惑をかけてはいけないと、無意識に自分へ求めていること。
VALUE
大切だからこそ緊張する
仕事、家族、人との関係、責任など、自分にとって大切なものを守ろうとする反応。
EXPERIENCE
以前の経験を身体が覚えている
一度困った場面に似た状況で、先回りするように身体が反応すること。
どれも「悪い考え」ではありません。気づいたことは自分を責めるためではなく、「なぜこの場面で身体が反応するのか」を理解する手がかりとして扱います。
「気にしないように」と頑張るのではなく、
何と何が結びついて反応しているのかを一緒に見つけます。
症状を起こしているご本人の弱さを探す施術ではありません。
TREATMENT FLOW
実際の施術は、このように進みます
PCRTの施術は、大きく分けて「身体の反応を確認する検査」と「その反応を整える調整」を繰り返します。
01
症状を確認
いつ、どこで、どのようなときにどんな症状が出るのか。反対に症状が出ない場面も伺います。
02
身体の反応を検査
関節の動き、筋肉の反応などを組み合わせ、身体の働きが乱れる反応を確認します。
03
関係する条件を整理
症状が起こる場面や言葉を手がかりに、身体が反応する条件を無理のない範囲で絞り込みます。
04
軽い刺激で調整
呼吸に合わせた軽い振動刺激などを行います。強く押す、揉む、無理にひねる施術ではありません。
05
もう一度反応を確認
同じ検査を行い、先ほどの反応がどのように変化したかを確認します。反応が取れるまで2~5を繰り返します。
06
日常での変化を確認
次回来院時に実際の生活での変化を伺い、必要な反応を続けて確認します。
すべてを言葉で説明できなくても大丈夫です。
「何となく嫌な感じがする」「うまく言葉にできない」という感覚も含め、身体の反応を確かめながら進めます。
WHAT IT IS NOT
よくあるイメージとの違い
PCRTは会話も身体への刺激も使いますが、一般的なマッサージやカウンセリングとは目的と進め方が異なります。
1
強い刺激で整える施術ではありません
刺激の強さではなく、検査で確認した身体の反応に合わせて軽く調整します。
2
話を聞くだけのカウンセリングではありません
お話は手がかりのひとつです。質問と身体の反応検査を組み合わせて進めます。
3
考え方を無理に変える施術ではありません
前向きになることを求めず、今ある反応に気づき、身体へ影響しなくなることを目指します。
施術の感じ方や変化の現れ方には個人差があります。
当院では病気の診断、投薬の指示、医療行為は行いません。治療中の病気や服薬については、担当の医師の指示に従ってください。
FAQ
施術前によくいただくご質問
PCRTとは、どのような施術ですか?
PCRTでは、まず身体に起きている誤作動の信号を確認して整えていきます。
そして、その症状が記憶と結びついている場合には、身体の反応を手がかりに、その記憶にもアプローチしていきます。
PCRTでみる症状はかなり幅広く、痛みや身体の不調だけでなく、特定の場面で繰り返される症状や、長年続いている症状などにも対応しています。
病院で検査を受けても大きな異常が見つからない、あるいは「原因がはっきりしない」と言われた症状でも、身体の信号や誤作動記憶という別の視点からみることで、施術できる場合があります。
病名だけで施術できる・できないを決めるのではなく、実際に身体がどのような反応をしているのかを確認しながら判断していきます。
つらい経験をすべて話さなければいけませんか?
いいえ。すべて話す必要はありません。
急性の症状や、比較的最近始まった症状では、過去のことを深く振り返らなくても施術できることがあります。
一方で、何年も続いている症状では、「いつ頃から始まったのか」「どんな場面で症状が出るのか」といったところに、改善のヒントが隠れていることがあります。
そのため、必要に応じて当時の状況を思い出したり、症状が出る場面をイメージしてもらうことがあります。
ただし、つらい出来事そのものを掘り起こすことが目的ではありません。
大切なのは、その出来事を自分がどのように受け止め、どのような解釈や思いと結びつけて記憶しているのかを確認することです。
実際の臨床でも、長年苦しんできた症状や、ジストニア、イップスなどの症状が、このような記憶への施術を行うことで改善していくケースを数多く経験しています。
過去を思い出すこと自体に意味があるのではなく、今の症状をつくっている記憶の仕組みをひも解くことが大切なのです。
なぜ感情や価値観、信念まで確認するのですか?
PCRTでは、その背景にある「何を危険と感じたのか」「なぜそう受け取ったのか」という、その人独自の解釈を確認していきます。
その解釈をつくっているものが、価値観や信念です。
人には、自分でも気づいていない価値観や信念があります。これまでの経験から自然に身についたものや、周囲から無意識に刷り込まれたものもあります。
感情や症状は結果として表れている反応です。その背景にある価値観や信念、つまり「自分はその出来事をどう解釈しているのか」に気づくことが、症状改善の手がかりになります。
PCRTは、考え方を正しく直す施術ではありません。
まず、自分がどのような解釈をしているのかを知り、それが身体の反応とどのようにつながっているのかを確認してください。
なぜ身体の反応を確認するのですか?
PCRTでは、本人の意識だけではなく、身体に表れる無意識の反応を手がかりにしています。
人の記憶は曖昧なことがあり、「自分では気にしていない」と思っていても、身体が反応していることがあります。
そのため、言葉だけで判断するのではなく、身体の反応を確認しながら施術を進めます。
施術者が「これが原因です」と決めつけるのではありません。
身体の反応をヒントにしながら、患者さんと一緒に、どのような場面や記憶、解釈が関係しているのかを探していきます。
症状があるのは考え方が悪いからですか?
そのようには考えません。考え方や価値観には、その人なりの理由があります。良い・悪いと評価するのではなく、身体の反応と結びついているかを確認するだけです。
PCRTでは「本当の原因」を見つけるのですか?
症状の「本当の原因」が何なのかは、誰にも完全には分からないと思っています。
人間の脳はとても複雑で、過去の経験や記憶、そのときの解釈が絡み合いながら、現在の反応に影響しています。
一見すると症状とはまったく関係がなさそうなことでも、身体が反応し、その調整によって症状が変化することもあります。
そのためPCRTでは、一つの原因を決めつけることはしません。
その時に出た身体の反応を手がかりに、自分の無意識と向き合っていきます。
1回の施術ですべての答えを出すのではなく、施術を重ねる中で少しずつ気づいていくことにも大きな意味があると考えています。
PCRTはカウンセリングですか?
会話を手がかりにすることはありますが、カウンセリングのように会話だけで進めるものではありません。身体の反応を確認しながら調整をすすめていきます。
何回で変化しますか?
症状が続いている期間や、反応に関係する条件は一人ひとり異なります。そのため回数や結果を一律にお約束することはできません。目安としてはまず3回受けていただき、施術の方向性をみてご自身にあっているか判断してください。そして、7回目を目安に症状に変化があるか確認してください。
うまく説明できなくても受けられますか?
はい。最初から原因が分かっている必要はありません。「どの場面で困るか」「いつは楽か」など、答えやすいところから一緒に整理します。
PCRTを受けるうえで大切なことはありますか?
一番大切なのは、自分の治る力を信じてほしいということです。
施術者が一方的に治すのではなく、患者さん自身の身体が持っている回復する力を引き出していくのが施術だと考えています。
自分でも無意識を一生懸命探そうとする方もいますが、一人で考えすぎると、かえって分からなくなることもあります。
無理に答えを出そうとせず、身体の反応や日常の変化を確認しながら、一緒に進めていきましょう。
「自分の身体には治る力がある」
まずはそこを信じてもらいたいと思っています。
そして自分自身を探索する姿勢をもってください。
PCRTの専門的な考え方については、心身条件反射療法(PCRT)公式サイトもご覧いただけます。
BEFORE YOUR FIRST VISIT
分からないまま受けるのではなく、
納得してから始めてください。
PCRTについて不安なことや、施術前に確認したいこともご相談ください。
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